バナナの皮、自分でむけたよ【娘との朝ごはん物語】#3

バナナ皮付きなら食べてあげても良いよ
mugi@kuroneko91

【連載】わが家のごはん歴史
~娘との朝ごはん編エピソード3〜

日頃からママ友と、子どもの悩みについて話す機会がありますが、やはり「食事」についてお悩みの方は多いように見受けられます。誰もが“理想の食生活”のイメージをお持ちですが、なかなか思い通りにいかないのが子どもです。

そんな中でも、“思うように野菜を食べてくれない”というお悩みを耳にしますが、私の娘も例外ではなく、「○○は好きだ」「○○は嫌いだ」のオンパレードで頭を悩ませる日々です。

当然、“バランスの良い栄養を”と考えると野菜は重要ではありますが、どうしても子どもが嫌がるようでしたらフルーツでビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養を摂っても良いと私は考えています。

私が料理学校で働いていた頃の話ですが、季節折々のフルーツが学校に送られてきました。いちごやさくらんぼなど定番の物もですが、ル・レクチェや晩白柚(ばんぺいゆ)など馴染みのなかったものまで様々で、そんなフルーツに心が躍り、また季節の移り変わりを感じた記憶があります。ですので、子どもにもフルーツから季節を感じる体験をさせてあげられればと思い、赤ちゃんの頃から様々なフルーツを離乳食も取り入れていました。ですがフルーツは、お安くはない物が多いため、毎日とはいきませんね。

娘がバナナを食べてくれなくなった

そんな中、「栄養も豊富」「お値段もリーズナブル」なフルーツと言えばやはりバナナです。年中買えますし、エネルギー、糖質、食物繊維が豊富で栄養満点なので朝食にもってこいのフルーツ。ですが様々なフルーツを与えてきたことが影響してか、バナナは好んで食べなくなってしまい…ジュースにしたりなど工夫してみましたが、どうも思うように食べてはくれません。

ところがとある日、保育園に置いてある「本日の献立」にて今日はデザートでバナナが出されたようなのですが、娘が「バナナ大好き!!美味しかった!!」と言うのです。

それを聞いてビックリしたのですが、話を聞いてみるとどうやらバナナは好きなようで、“提供の仕方”がポイントのようでした。

今まではバナナを皮をむいて半分に切ったものやスライスで出していましたが、保育園と同じ皮付きのままで4等分くらいに切って、皮に切り込みを入れたものだと食べたいというのです。

保育園のバナナは食べやすく、自分で皮をむきたいというのもポイントでした。なんでも自分でしたがるお年頃、親が先回りしがちですが、やらせてあげることが大切なんだなと気づかされる日々です。保育園方式でバナナを朝食に出すようになってからは、よく食べてくれるようになりました。

バナナの皮を自分でむいて食べる娘
バナナの皮、自分でむけたよ!

子どもというのは、どこにこだわりをもっているのかわかりませんね。

提供方法によって視覚的に受け入れられるかどうかが変わるということを改めて感じました。自分の幼少期を思い返せば、母がお弁当の時だけリンゴを時々ウサギカットで出してくれていました。幼心はそれに心躍っていたのを思い出しました。

またいつしからか「キャラ弁」が流行り出しましたが、そういった“視覚的に食欲をそそる工夫”というのは、お子さんに食べてほしいものを食べてもらう上では有効な方法かと思いますので、困った時には『こうあるべき』という思い込みを一旦忘れて、私のバナナのように「別のアプローチ法」を試してみることも悪くないなあ〜と感じたエピソードでした。

この記事を書いたヒト

名前 / Name  
吉野 愛(ai mama)さん 

職業 / Occupation
管理栄養士/フードスタイリスト

実績 / Achievements
実績多数。

子育て事例集を作成します★4コマ漫画も収録予定です
子育て応援クラウドファンディング3月末まで挑戦中
記事URLをコピーしました