「めんめん食べる?」と何気なく聞いてみた結果【娘との朝ごはん物語】#1

mugi@kuroneko91

【連載】わが家のごはん歴史
~娘との朝ごはん編の始まり〜

フードスタイリストの吉野愛さん「めんめん」とは?

『朝食は身体に良い』ということを、皆さんも耳にされた事があると思います。朝食を摂ることで体温が上がって身体が目覚めますし、胃腸の働きも活発になるため、決まった時間に朝食を食べることで便通のリズムも整う傾向にあります。

また、脳にブドウ糖がチャージされて活性化するので、勉強に集中できるなどの効果も期待されます。

そんな朝ごはんを、子供にはしっかり食べてもらいたいと思う親御さんも多いと思います。わが家の娘(4歳)はまだ食に対して貪欲さはなく、朝は食べたくないということも度々あり、朝ごはんをとる習慣づくりは試行錯誤の日々です。

パンやおにぎりの主食、卵やウィンナーの主菜、ミニトマトやフルーツなどと、はじめの頃は朝食らしい献立を用意してなんとか食べさせるというスタイルを続けていましたが、なかなか食べてくれない2歳の頃の娘。

今になって振り返ると、保育園の連絡ノートに食事内容を記入する欄があったので、保育園の先生に『ちゃんとしたものを食べさせていると思われたい』という母親主観の思いで頑張ってつくっていたようにも思います。

そんな朝ごはんづくりにも疲れてきた2歳半~3歳頃。娘も自分の意思を伝えられるようになってきたからか、娘の朝食はがらりと一変しました。

よく出していたおにぎりが、あまり好きではないと言ってきたのです。

混ぜご飯や具材の入っているおにぎりよりも、白いご飯の方が好き。食べやすくて色んな味を楽しめるおにぎりは、子供みんなが好物だと思っていたので衝撃でした。

一方、麺類が好物でしたので朝ごはんの時に「めんめん食べる?」と何気なく聞いてみると、「食べる!!」と元気の良い返事が返ってきて喜んで食べるようになりました。

そこから朝ラーメン(薄めのあっさり醤油味)やうどん、にゅうめんなど、『麺類朝ごはん』がスタンダードになりました。ただ、トッピングはわかめのみがお好みのようで、色々と具材をのせても食べてはくれませんし、寒い冬の朝に卵あんかけうどんを出した時には「なにこれ~!嫌だ~!」という反応です。良かれでの工夫でしたが、”シンプルが良いんだな”ということに気づけました。

めんめん
娘の朝ごはん歴史「めんめん」

両親には「朝からラーメン食べるの!」と驚かれましたが、「ベトナムは朝からフォー食べるよ!世界的には普通だよ」とよくわからない理由で納得してもらい、栄養バランスは麺類を主食とカウントして、たんぱく質はヨーグルト、ビタミンはフルーツで摂り、何とも「いびつな組み合わせの朝ごはん」ではありますが、以前よりもよく食べてくれ、ぐちゃぐちゃになりながらも自ら積極的に食べてくれるので、私の気分もラクになっていきました。

「もうこだわらないし、頑張らないぞ!」


そう心に決めたこの頃。考えてみれば私自身も朝食は軽めで、カフェオレと焼き菓子や甘めのパンなどで簡単に済ませていたので、娘にはしっかり食べてもらおうと思うのもやめて、まずは『食事=喜び』という感情体験を積み重ねてほしいと思いますし、”少な目の量でも食べやすい方が良いかな”と思い始めた『娘との朝ごはん歴史』のはじまりです。

この記事を書いた人

名前 / Name  
吉野 愛(ai mama)さん 

職業 / Occupation
管理栄養士/フードスタイリスト

実績 / Achievements
実績多数。

子育て事例集を作成します★4コマ漫画も収録予定です
子育て応援クラウドファンディング3月末まで挑戦中
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